低コストのLIDAR – 都市環境での自動運転を可能にする主要技術

低コストのLIDAR – 都市環境での自動運転を可能にする主要技術

オスラム オプトセミコンダクターズのレーザーとフォトダイオードがファントム インテリジェンス社のLIDARにパワーを供給

03.06.2015

世界初の自動運転車の製作を競うレースで、オスラムとLIDAR (光検知と測距)を専門に扱う新興企業ファントム インテリジェンス社の低コストLIDAR検知システムが、2018年 欧州NCAP自動緊急ブレーキ要件適合への道を開きます。LIDAR はレーダーの原理で動きますが、専用の赤外パルスレーザー光が必要です。現行システムはサイズが大きくてコスト高ですが、ファントム インテリジェンス社の車載向け広角 LIDARはコンパクトで、低コストのユニットで、市街地走行での低速障害物検知の信頼性が実証されています。

ファントム インテリジェンス社の開発した耐候性のあるLIDARシステムには、オスラムの赤外パルスレーザーダイオード(SPL LL90_3 2個)とフォトダイオード (SFH2400FA 7個)が採用され、路上の障害物検知と衝突防止の支援機能として働きます。レーザーはピーク出力70Wで最大40%の高効率を提供しながら、長い動作寿命を実現しています。フォトダイオードは短いスイッチングタイムで、車載向けに特に適しています。能動的な安全機能実現のために ファントム社のLIDARを車両に搭載するOEMメーカーは、コスト節減も実現し、より優れた性能も得ることができます。

「オスラムの高品質でコスト効率の良い赤外製品により、この低コストのLIDARシステムが間もなく高度な運転支援システム市場で実現するでしょう」と、オスラム オプトセミコンダクターズ 赤外製品担当マーケティングマネージャー Rajeev Thakurは述べています。

LIDAR はフロントガラスの内側およびバックミラーの後ろに設置可能で、このアプローチは車両前方のバンパー上に設置するよりも安定した性能を提供し、また車両に損傷があった場合の交換費用も節減されます。当製品は、市街地走行に対する欧州NCAP自動緊急ブレーキ要件に適合する低価格の車種向けに最適です。安全技術が規制や自動運転と共に進歩するのに伴い、LIDARはカメラとレーダーによって補完されて、自動運転車を誘導するのに必要充分な周囲の環境情報を自動車メーカーに提供することができます。

「大量生産の自動車産業および民生産業界の主要な関心事をオスラムは理解しています」と、ファントム インテリジェンス社 社長Jean-Yves Deschenes氏は語っています。「オスラムは手頃な価格で信頼性が高く、過剰スペックではなく、組込みが容易で、ロバスト性能のある製品を作ります。新技術紹介の際に伴うリスクへの認識が、オスラム製品を使用することによる安心感で補填されるのは有難いことです。」

欧州と米国の NCAP規則は、車輌安全性能評価で5つ星を得るために車輌が一定基準を満たすことを求めています。オスラムのサポートを得て、ファントム インテリジェンス社では障害物検知と衝突軽減のソリューションをさらに改善した、あらゆる車両の安全性を向上する次世代 LIDARシステムの製作を計画しています。

「人命を救うこと、不安をなくすこと、移動時間を短縮することが当社の最終目標です」と、Deschenes氏は述べています。

ファントム インテリジェンス社の詳細はこちらをご覧ください。採用されたオスラムの赤外製品の詳細は当社ウェブサイトをご覧ください。

オスラム オプトセミコンダクターズについて

ドイツ・ミュンヘンに本社を置くオスラムは、2 大照明メーカーのひとつです。その全額出資会社であるオスラム オプトセミコンダクターズは、ドイツ・レーゲンスブルクに本社を置き、可視光・赤外発光ダイオード、高出力レーザダイオード、センサを取り扱っています。生産拠点をドイツ・レーゲンスブルクとマレーシア・ペナンおよび中国・無錫に、北米の営業拠点をアメリカ・サニーベールに、アジアの営業拠点を香港に置き、世界中にセールスオフィスがあります。 http://www.osram-os.com

ファントム インテリジェンス社について

ファントム インテリジェンス社の目標はあらゆる車両に手頃な信頼できる自動ブレーキシステムを製作し、衝突事故を低減することです。ファントム インテリジェンス社の車両衝突警告センサー技術は、他のセンサーが機能しない部分でも信頼することができます。ファントム インテリジェンス社が強化したコンパクトで低コスト、稼働部品のないLiDAR センサーは、全方位検知機能が必須の厳格な車載品質要求にも対応します。詳細はこちらをご覧ください。